前回はカルシウム不足で起こる症状をご紹介しました。
カルシウム不足の症状は骨粗鬆症だけじゃない?!
他にも大きな影響があります。
今回はより詳しくご紹介します。
◆カルシウム不足で起こる症状
① 骨粗鬆症

カルシウム不足で骨の量が極端に減ってしまうと、骨粗鬆症になる恐れがあります。
女性に多い病気ですが、加齢とともに男性でもかかる可能性があります。
② 高血圧

カルシウム不足で血圧が上がりやすくなるということがわかってきました。
血液中のカルシウムが不足すると、 骨からカルシウムが溶け出して血管の壁の細胞の中に入ります。
血管の壁が縮み血液が通る道が狭くなり、血液を強く押し出さなくてはいけなくなり、血圧が高くなるといわれています。
③ 動脈硬化

血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出し、その一部が血管の壁の中につきます。
そのため動脈が硬くなってしまい、 心筋梗塞 や 脳梗塞 といった病気を引き起こす原因になりやすくなります。
④ 糖尿病

糖尿病とは、血中のブドウ糖を細胞内に取り込むために必要なホルモン「インスリン」が正常に分泌されなくなる病気です。
通常、食後に血糖値が上昇すると、膵臓はインスリンを分泌し、細胞にエネルギーを届けます。
この時、血糖値の上昇を膵臓に伝えるのはカルシウムで、カルシウムが不足すると、インスリンが十分に分泌されず、ブドウ糖を細胞内に取り込むことができなくなります。
また、 血中のカルシウムが膵臓に入り込んで機能を阻害 するため、インスリンが作られにくくなり、糖尿病を発症することもあるといわれています。
⑤ しびれ・けいれん・筋肉痛

カルシウムの99%は歯や骨にあり、残りの1%は血液・筋肉・脳など身体中に分散して存在しています。
その1%のカルシウムは、筋肉をなめらかに動かしたり、血管の修復をしたり、脳の情報伝達を円滑にしたりと働いています。
1%のカルシウムが不足すると、 筋肉がなめらかに動かなくなり、収縮したままの状態になります。
これがしびれ・けいれん・筋肉痛の原因の一つになります。
⑥ 関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の異常により主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。
進行すると、骨や軟骨が壊れて関節が動かせなくなり、日常生活が大きく制限されてしまいます。
カルシウムが不足すると、免疫の動きに異常が生じて、 自己免疫による膠原病が原因となり、関節リウマチになる こともあるといわれています。
また、カルシウム不足によりビタミンDの働きが鈍くなるので、余計に関節リウマチの 症状が悪化しやすい ともいわれています。
※カルシウムとビタミンDを一緒に摂ることがオススメです。
⑦ 不安定な精神状態

脳や神経の働きに必要なカルシウムが不足した状態が続くと、ちょっとしたことで 興奮・イライラ・不安定な状態 になり、ひどい場合には呼吸困難やひきつけを起こすこともあります。
⑧ アルツハイマー病

アルツハイマー病で脳細胞が壊死する原因については、近年カルシウム不足が関係していることが分かってきました。
カルシウム不足によって、 血液中に溢れだしたカルシウムが脳細胞に入り込み、脳の伝達経路を壊して、最終的には脳細胞を壊死させてしまうのです。
脳細胞は他の細胞のように再生しないため、一度死んでしまった脳細胞は元に戻りません。
そのため脳組織が委縮や減少し、 認知症が進行することもあるといわれています。
カルシウムを十分に摂り、脳細胞の中の悪玉カルシウムが増えないようにすることが、脳の働きを維持するために重要だといわれています。
⑨ 白内障

白内障は、眼の水晶体が濁ってしまい、目の奥に光が届きにくくなる病気で、視界がかすんだりぼやけたりして、新聞や本の小さな文字も見えにくくなります。
これは水晶体にカルシウムが沈着して白く濁ってしまうもので、カルシウムが不足した結果、 骨からカルシウムが流れ出て体内に溢れる ために起こりやすくなります。
⑩ 歯が弱くなる

骨と同様、歯もカルシウムでできているため、カルシウムがなければ丈夫な歯は作られません。
カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが骨からカルシウムを取り出して、体内のカルシウムの不足を補おうとしますが、このとき 歯からもカルシウムが流れ出し、歯がもろく弱くなってしまいます。
カルシウム不足が続くと、骨がもろくなるだけでなく、体内に悪玉カルシウムが増え、代表的なものだけでも上記のような症状や病気を引き起こす可能性があります。
骨から溶け出すカルシウム量を増やさないためにも、常に血液中に充分なカルシウムが存在していることが大切です。
カルシウムは体内で作り出すことができません。
カルシウムを意識して食生活にとりいれることが大切です。
◆カルシウムが多く摂れる食品




