カルシウムは骨の重要な構成成分。カルシウムが骨に取り込まれることで、新しい骨が作られます。
一方、古くなった骨は壊され、カルシウムが骨から溶け出します。
この流れが繰り返され、骨が新しく置き換わることで、骨の強さが保たれています。
◆カルシウムが骨を丈夫にするしくみ
カルシウムは体内に入ると 腸で吸収され、血液中に入ります。
血液がカルシウムを骨まで運ぶことによって、 骨にカルシウムが蓄積され丈夫になる のです。
また、カルシウムは血液中にも存在して、骨や歯を健康にするだけでなく、ホルモンの放出・血液の凝固・筋肉の収縮など、 生命維持に欠かせない生理機能を調整する重要な役割 を担っています。
そのため、ビタミンDや各種ホルモンなどの働きにより、血液中のカルシウム濃度は常に厳密に保たれています。

◆不足すると骨粗鬆症のリスクが上昇
カルシウムが不足して血液中のカルシウム濃度が低下すると、骨に蓄えられていたカルシウムが血液中に溶け出して濃度を調節しようとする「骨吸収」が起こります。

人間の骨は 新たにつくられる「骨形成」と カルシウムが溶け出す「骨吸収」を繰り返しており、これらのバランスが崩れると 骨粗鬆症になってしまうリスク があります。
カルシウム不足には日頃から気をつけておきたいですね。

◆骨粗鬆症セルフチェック
Q. こんなことありませんか
- 最近身長が縮んだ
- 背中が丸くなったと思う
- ちょっとしたことで骨折した
- 閉経した女性
- 70歳以上の男性
- どちらかといえばやせ型
- 過度のダイエットをした
- 糖尿病歴がある
- 消化管の手術を受けたことがある
- 慢性腎臓病などの生活習慣病がある
- 甲状腺の疾患を持っている
- 母親や祖母が骨粗鬆症だった
- 乳製品・小魚・豆腐をあまり食べない
- 運動不足・身体を動かすことが少ない
- 睡眠不足
- 日光に当たる時間が少ない
- たばこを吸う
- 1日、日本酒で3合以上飲酒する
※ビール中瓶3本以上、ワインでグラス5杯以上






⚠ 1つでもあてはまれば骨粗鬆症になる可能性があります。
タバコは血流を悪くして、胃腸でカルシウムの吸収が減る原因になりやすいといわれています。
アルコールの摂取はカルシウムの流出を増やすといわれています。
日光に当たらないと、骨の代謝に必要なビタミンDが不足しやすくなります。
糖尿病は、尿量が増えカルシウムが放出されることや、インスリン不足が骨の形成に関わることがわかっているといわれています。
◆骨の形成に必要な栄養素
毎日の食事では、牛乳などの乳製品・大豆製品・小松菜や大根の葉・海藻・小魚に含まれるカルシウムとともに、ビタミンD・ビタミンK・たんぱく質・マグネシウム・亜鉛・カロテノイドなどの栄養素をあわせて摂ることが重要 です。〈2015年世界骨粗鬆症デーにて発表〉

- ビタミンD
カルシウムの吸収や定着を助け、カルシウムが排出されるのを防ぐ働きがあります。また、ビタミンDは、適度な日光(紫外線)を浴びることで体内でも作られます。適度に日光を浴びることも心がけましょう。
栄養素を含むもの 鮭や鯖などの魚・きのこ など
- ビタミンK
カルシウムを骨に沈着させる働きがあります。
栄養素を含むもの 納豆・乾燥わかめ・ほうれん草 など
- たんぱく質
骨の材料になるので、十分に摂るようにしましょう。肉・魚介類・卵・大豆製品などは良質なたんぱく質です。
栄養素を含むもの 肉・魚介類・卵・大豆製品 など
- マグネシウム
骨の弾力性を保つのに重要で、体内のマグネシウムの約6割が骨に含まれています。
栄養素を含むもの 雑穀・玄米・ナッツ類・海藻類 など
- 亜鉛
骨の代謝に必要な酵素の働きをよくするために不可欠な成分です。
栄養素を含むもの 卵、レバー・牡蠣・ほたて など
- カロテノイド
植物に含まれる色素成分カロテノイドは、強い抗酸化作用があり、骨の代謝などにも影響しています。
栄養素を含むもの 緑黄色野菜・柑橘類 など

まずは、ご自身の今の骨の状態を把握してことが大切です。
人生100年時代、いつまでも生き活きと活動するために骨粗鬆症をチェックして、 骨折による寝たきりを予防しましょう。
定期的に、“骨密度測定”や “血液検査”を受けましょう。


