骨粗鬆症とは、「骨や歯のカルシウム量が低下し弱くなる病気」です。
骨折を起こしたり、起こしやすくなったりしている状態のことをいいます。

人の身体にあるカルシウムの99%は「骨」か「歯」にあり、残りの1%は血液や筋肉、神経などに存在します。
そして、 身体のカルシウム量が足りていないと、骨や歯を溶かして補う という作用があります。
そのため、食べ物や飲み物からカルシウムが摂れていないと、どんどんと骨が溶けだしもろくなってしまうのです。
骨粗鬆症は誰でもなる可能性はありますが、特になりやすい人がいます。
◆骨粗鬆症になりやすい人の特徴
骨粗鬆症になりやすい人は、このような内的要因やライフスタイルの方だといわれています。
一般的な骨粗鬆症になりやすい人の特徴ですが、個人の状況により、異なる要因やリスクなど個人差がある可能性があります。
内的要因
- 55歳以上の閉経後女性
- 70歳以上の男性
- 痩せている
- 体格が細身である
- 小柄な体形
- 身長が縮んだ
- 骨折したことがある
- 背中が丸くなったと思う
- 両親に骨折歴がある
- ステロイドを服用している
- 糖尿病歴がある
- 慢性腎臓病などの生活習慣病がある
- 甲状腺の疾患を持っている
- 母親や祖母が骨粗鬆症だった
- 妊娠している






ライフスタイル
- たばこを吸う
- 日常的にお酒を飲む量が多い
- 過度のダイエットをした
- 睡眠不足
- 運動不足・身体を動かすことが少ない
- 日光に当たる時間が少ない
- カルシウムを意識した食事をしていない






◆骨粗鬆症になると…
実際に骨粗鬆症になってしまうと、どのような生活になりやすいのでしょうか?
- くしゃみで骨折
- 咳で骨折
- 寝返りで骨折
- 物にぶつかって骨折
- 転んで骨折
- 背骨がつぶれて身長が縮む
- 背中が曲がる
- 息が切れやすい
- 内臓が弱くなる
- 寝たきり
など、骨が弱くなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
また、 骨粗鬆症の人が一度骨折すると、骨が再生するのが難しく 、そのまま一生歩けなくなったり、 寝たきり になってしまうため、とても怖い病気です。
◆太ももの付け根の骨折に注意
骨粗鬆症による骨折が原因で「寝たきり」の生活になってしまうことが多いことが報告されています。
しかし、 骨粗鬆症でありながら実際に治療を受けている人の割合は低い といわれています。
さらに、治療を始めても痛みなどの自覚症状が乏しい病気のため、自己判断で途中で治療をやめてしまう人がいることも問題となっています。
寝たきりの原因となりえる骨折を予防するためには、早めの検査による治療開始と治療の継続が大切です。



太ももの付け根の骨折 を起こすと、治るまで歩くことができず、高齢者では それがきっかけで寝たきりになる ことが問題となっています。
寝たきりにならないためにも、太ももの付け根の骨折の原因となりえる骨粗鬆症の予防と治療が大切です。
◆転倒予防のために
骨折しないためには「転倒予防」も大切です。
まずは家の中の環境を見直してみましょう。
- つまずかない
- 家の中の段差を解消する
- 暗くしない
- 常に明るくする
- 古い照明は取り替える
- 散らかさない
- 足元の整理整頓を心がける
- 引っかけない
- 電化製品のコード類を見直す



◆骨粗鬆症予防のために
骨粗鬆症は予防が大切な病気です。日々の生活の中で予防を心がけましょう。
- 転ばないように注意する
- カルシウム・ビタミンDは積極的に摂る
- 適量のタンパク質を摂る
- 禁煙する
- アルコールは控えめにする
- 日光に当たるようにする
- 運動習慣を身につける
- 過度なダイエットは控える
- リン・食塩・カフェインの過剰摂取は控える
- 骨に重力負荷が加わる適度な運動をする
- 骨を強くする食事をする
- 腸内環境を整える
- 睡眠をとる



できるだけ若い時から骨を弱くする要因を減らすことが、骨粗鬆症を予防するポイントになります。
骨粗鬆症は、 いつの間にかなって、気がつかないうちに背骨の骨折をきたしている方も多い といわれています。
定期的に整形外科を受診し、骨粗鬆症の検診を行うことが推奨されます。
加齢によってだれしも少しづつ骨は弱くなっていきますが、生活習慣・食生活などを改善し、「骨太」を心がける ことによって、その速度を遅らせることはできます。


